1月29日に子どもが感染し、そこから、私も2月1日に感染が発覚。
これまで幾度となく周辺やテレビなどで、感染者に関する話を聞いていたが、症状も人それぞれで、私の中では「ただの風邪」だと思い込んでいました。
しかし、コロナになって初めて感じさせてもらったことがいろいろとありました。
先に妻がコロナに感染していたので、妻は症状を身をもって経験しています。ですので、僕が感染してから、感染後の症状を次々と予言されました。
「始めに熱が出て、その後、全身のだるさや頭痛がするよ」
言われた通りになっていくので、怖さもありながら、先に教えてもらえるのは何となく安心材料でもありました。
しかし、私は感染する前、しんどそうな妻の姿を見て、「しんどいんだろうなー」と思うことはあっても、実際に経験していないのでその大変さがわかりません。
実際になってみると妻の大変さがよくわかり、自分は何もわかっていなかったなと痛感しました。
頭痛のしんどさ
特に、頭痛がしんどくて、ここ数十年頭痛を経験していませんでしたが、「頭が痛いってここまで、しんどいくてやる気が下がるものなんだ」と、改めて頭痛のしんどさを身をもって感じさせて頂くことが出来ました。
後遺症のじんましん
熱が下がり、比較的早く回復しましたが、後遺症なのか、原因不明のじんましんが出てきました。
妻は産後、半年以上も原因不明の蕁麻疹に悩まされていました。痒さのあまり、なかなか寝付けない日も多くあり、となりで苦しんでいる姿をよく見ました。もちろん、私もおさづけも取り次ぎさせて頂き、この身上を私に分けて下さい。とお願いしたこともありましたが、私が蕁麻疹になることはありませんでした。
しかし、コロナになって初めて、妻の言う痒さの煩わしさ、しんどさというものを身をもって学ばせて頂きました。
本当の意味で我が事にする事の難しさ
妻が蕁麻疹に苦しんでいる時に、どうしたらかゆみが治まるか?と尋ねられ、
私は「気にしないようにすれば、痒さを忘れるんじゃない。」
といったことがあります。
今思えばなんて無責任な発言だろうと思います。気にしないどうこうの問題ではなく、無意識のうちにでもかいてしまうのが、蕁麻疹のかゆみなのですから。
いつもご自身の身上のしんどさや、境遇の不幸を嘆いている方のおたすけに通させて頂いている時に、ある日、「人のしんどさ、辛さは、本当の意味では、本人以外には分からない。」というお話を聞かせて頂きましたが、
私はコロナになって初めて、コロナになった時の不自由さや無力感、頭痛や蕁麻疹といった身上に対するしんどさ、辛さというものが分からせて頂きました。
まずはかしもの・かりものの体であるという事をしっかりと胸に治めて、元気で過ごせることが如何に有難いことかということを噛みしめながら毎日を明るい心で通らせて頂く。
そして、人様が病気や人間関係など、様々な問題で苦しみ、悩んでいる事を我が事にすることは難しいことですが、自分ができる精一杯の気持ちでもって、その人に寄り添えるように努力していこうと改めて考えさせて頂いた貴重な経験となしました。